嫌われる巡航艦
巡航艦は足手まといか。
巡航艦に乗ると「巡に乗るな」と怒られることがあります。巡航艦は足が速く、視界の狭い艦です。味方から一歩先に行く形になりますが、だからと言って斥候の役目を果たせるべくもありません。なぜなら前が見えないからです。
逆に敵から見れば、前に出てきた巡航艦が真っ先に視界に入ってきます。味方に「敵艦発見」を伝えると、いっせいに味方はそちらの方向を向きます。この時点で、一気に突出した巡のいたチームは不利になります。
DNでは「防御」の手段がありません。レーザーが自分の上を通過したら即撃沈です。「回避」の手段はありますが、正面からまっしぐらに飛んできたレーザーを回避することはもはや不可能です。結局、撃沈されない為の最大の方法は、自分がやられる前に敵を撃沈して、敵の数(敵のレーザー・ミサイルの数)を減らすことです。DNほど「攻撃は最大の防御」と言う言葉が当てはまるものもないです。そういう文脈において、先に敵を見つけ、いち早く味方全員が敵のほうに艦首を向けることは極めて重要なことだと言えるのです。
巡航艦がいるのが真ん中ならまだいいほうです。要するに自分は索敵をあきらめて、前に出ないように味方に歩調をあわせて進み、敵発見と同時に敵に接近する道を探せばいいのです。こうした戦術をする場合は味方に利益をもたらします。敵は接近するこの船に攻撃を集中しますが、巡にはなかなかあたりません。その間に、他の味方が攻撃すればいいのです。
まずいのは巡航艦が端にいる場合です。もし巡航艦のほうから敵が来た場合、発見が大きく遅れる原因になりかねません。以前は、「速い船は端っこに出す」のが定石でしたが、「速い船は真ん中を行く」のが正しいのかもしれません。
-大越中-