秋の夜長の戦術論議4・迂回篇

なぜ迂回君は嫌われるのか。
 作者メモでも語られていますが、要点だけを簡単に言えば、「敵の相手を味方に押し付けて、自分は安全なところからおいしいところだけを持っていく」という自己中な行為が味方の反感を買うのです。撃沈された味方は迂回君が撃沈されるまでボーっと待っていなければなりません。その間に怒りが熟成されるのです。
 敵を一部の部隊にひきつけておいて、他の部隊が違う方向から攻撃すると言う戦法は確かに有効で、かつての戦争でもよく使われた手法です。しかし、それは最終的な目的が参加者の中で一致しているから有効なのであって、不特定多数の参加者が集まる艦隊戦においては、チームの勝ち負けはそれほど大きな問題ではないのです。どうしても迂回をしたいのであれば、仲間を探して仲間内で対戦するべきです。

下がる味方、発進しない味方
 迂回君ほどではないにしろ、味方の後ろにいる艦というのは「敵のレーザーを他の味方に向けさせて、自分は長距離砲を楽しむ」という、いくぶん迂回君の思想の混じったプレイスタイルです。DNでは省エネのために、近い敵を狙いがちだからです。
 たしかに巨大戦艦や長距離支援艦に関しては前に出ることは危険な面があります。しかし、危険だからと言って前に出ないのは迂回君の思想と一緒です。
 前に出れば70%レーザーを多く撃てます。その分、敵艦が傷つきます。少なくとも、なかなか当たらない100%レーザーを後ろから散発的に撃ってエネ切れを嘆く味方よりは、ずっと役に立つはずです。
 たまに、開始直後に意図的にスピードを遅くしたり、発進を遅らせたり、敵発見後に下がり続ける艦を見ます。いかがなものでしょう。そう、まさに私です。

-大越中-