戦艦メモ[21] 宇宙駆逐艦 レプラカーン

★ 宇宙駆逐艦 TD-032 ・ レプラカーン(Lepracaun) 通称:–

 宇宙駆逐艦。巡航性能に優れもっとも早い速度で戦場を駆け巡ることが出来る。しかし装甲、装備は貧弱で他の艦と比べ劣り 艦の運動能力を活かした戦い方が必要である。

 駆逐艦なるがゆえに、やはり倒され易い。ミサイルという360度全方向をサポートする兵器が命中しても撃沈される装甲は、薄氷を履むが如き危険極まりない装甲である。
 だが、いつの時代もその自虐性を好む艦長に好まれ、チームを敗北へと導く艦として、主に前哨戦で、または敗色濃い戦場の裏側で、戦場の華と散っている。

 艦としての歴史はカフよりも若干早く、1隻だけ作られた試作艦では、ミサイルは発射不可能だが、50%出力でレーザーが発射でき、TD-32型(5型以降のDN)の二倍も速い速度で戦場を巡航した。
 悪魔的なその試作型は航続距離が短く実戦には投入されず、改良されレーザーを外し、ミサイルで攻撃するタイプ(TD-1型)が量産された。
 時代は進み、レーザーも打てるTD-2型が開発されたが、整備の難しさや故障が多発したため改良され、TD-1型の後継としてTD-3型が量産される。しかし、艦隊戦での足の引っ張りなどから、軍部から生産中止を命じられ、現在は購入することは出来ない。

 この艦に搭乗した名将: 越中大佐 ジョン准将

名将メモ

 艦隊戦における駆逐艦の運用は非常に難しい。越中大佐の将官昇格以後、無能な艦長による無謀な迂回作戦や火力不足による戦線崩壊などが頻発した為に軍部から生産中止を命じられたほどである。そのレプラカーンをして有名を馳せたのが、この ジョン 准将である。単に駆逐艦と言っても乗り手に求められるスキルは非常に高く、神速を極める操艦技術と正確なミサイル戦闘、そしてなにより戦域全体を見渡す戦略眼が必要である。
 ファルシアス連合艦隊の参謀長・航宙大学校校長として第二世代ひいてはDN世界において一大勢力として覇を唱えるにいたっている現状を見るに「組織の鍵は副将が握る」とはまさに彼の事ではなかろうか。